双子のスツール/TWINS

オブジェクト

Description of project : Twins
Category : Product
Year : 2012

Product
Design : Yoh Komiyama Design
Manufacture:Tsuchie Corporation ,Unuma Corporation
Photo:Takumi Ota
Animation:Yumiko Chiko

サブジェクト

新しいレシピ


現代の料理の作り方(レシピ)は通常複数の要素で構成される。

・料理の名前(場合により、地方または由来)
・調理に必要とする時間
・必要とする食材と、その量または分量
・必要とする調理器具や道具・調理する順番にそった手順一覧
・レシピで出来上がる料理が何人前か

複数の要素の組み合せが新しい料理を作り出して来たように、椅子の作り方においても同様のことが言えるのではないか?という問いを立てた。

話は変わるけれど、大田区には機械金属加工の工場が多く集まっていて、仕事柄よく足を運ぶ。腕利きの職人さんからもの作りに関する話を伺っていた時に、彼が言っていたことがこのプロジェクトのヒントになっている。「最近のデザイナーは3Dデータで持って来る。作るのには早いし楽だね。一方で、寸法も入っていない手描きのスケッチを持ってくる年配のデザイナーもいて、そっちのほうは作るのが面倒。でも、楽しいよね。」

ハッとした。完璧な状態で仕上げられたデータではなく、解釈の余地が残されていることが製作をする楽しみに繋がるということ。そしてそれは作り手のクリエイティビティが高ければ高いほど自分で描く3Dデータでは到達できないもの作りができるのでは?と考えた。

・1つの図面
「解釈の余地を残す事で相手のクリエイティビティを引き出す」為に、レシピはどうあるべきか?まず作っていた3Dデータを削除し、平面図にもどした。さらに詳細な寸法も入れずできるだけ簡易的な図面を作った。

・2つの工場
その図面を2つの工場に渡した。一つは大田区のウヌマ株式会社の鵜沼さん。もう一つは、北九州市にある株式会社鎚絵の大野さん。素晴らしい技術を持った職人さんがいる会社。

解釈の余地を残すレシピを作り、2つの工場に製作してもらうことで、クリエイティビティの美しい差異を浮かび上がらせることができると考えたのがTWINSというプロジェクト。